症状
症状は,皮膚に赤みが出て(紅斑期:こうはんき),徐々に厚みが増し(扁平浸潤期:へんぺいしんじゅんき),盛り上がります(腫瘤期:しゅりゅうき)。このような症状は一般的に徐々に進行しますが,紅斑期にとどまる人もいて,経過は人それぞれです。また,全身の80%以上に紅斑がみられるものを紅皮症(こうひしょう)と呼びます。
各病期の症状
病期 | 症状 | 写真 |
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紅斑期 | 紅斑期は赤い発疹(紅斑)ができます。紅斑は臀部(でんぶ)や下肢(かし)など日光の当たらないところにできることが多いです。 | |
扁平浸潤期 | 扁平浸潤期では,手で病変部を触ると厚みを感じます。厚く触れるほど腫瘍細胞が皮膚に多数あると考えられ,注意が必要です。 | |
腫瘤期 | 腫瘤期には大きさが1cm以上のこぶのような盛り上がりができます。 |
写真提供:菅谷 誠
新しい腫瘤(盛り上がり)ができたり,潰瘍(正常な皮膚が欠損し,血液や体液が出てくる状態)ができたら,病気が進行している可能性がありますので,主治医に必ず相談してください。